おはようございます、店長ノムラです。
日中気温が30度を上回るようになりますと木津川の散歩も厳しさを増してきます。
愛犬の舌も体温を下げるために大活躍せざるを得ないようです。


しかしまだまだ夏の太陽にあぶられた時間も短く、地面がそれほど焼けていないようで、
少し風が吹きますとスーと汗が引くようです。

それでもたっぷりと汗をかきながら大榎を通り過ぎて暫く行きますと折り返しポイントです。
いつものように、半分水で割ったスポーツドリンクを愛犬と分け合い一息ついていますと、
「カッコー」「カッコー」という鳴き声が聞こえてきました。


確か、カッコーは渡り鳥で東南アジア方面からやってきて日本で子育てをするようです。
子育てと申しましても、オオヨシキリやモズの産卵された巣に自分の卵を隙を狙って
一つ生み付けるようです。

つまり自分の卵を他の鳥の卵の間へ生み付けることで、これを
「托卵」と言います。

知らない間にカッコーの卵を産み付けられた鳥は、明らかに大きいにもかかわらず、
自分の卵と思い込んで大切に温めて、やがて羽化を迎えます。
カッコー自体が大きめの鳥で、卵もヒナも大家のものたちよりも明らかに大きいのですが、
托卵された鳥はそれに気付くことなく、やがて最初にカッコーのヒナが孵ります。


カッコーのヒナは図体も大きいので食欲も旺盛で、自分より後から孵った「本家のヒナ」
たちをその体力に任せて背中でグイグイ押して巣の外へ放り出してしまいます。

大きな体のためには大量の餌が必要となり、餌の独占のための行動と思われます。
育ての親としましてはこれほどバカバカしいことはないのですが、育ての親よりも
遥かに巨大になったカッコーのヒナに懸命に餌を運ぶ姿は健気を通り越して
哀れでもありますね。


このように見てきますと、カッコーという鳥は「極楽鳥」でもあり、「極悪鳥」とも
云えそうです。
しかし相手の鳥に見破られることなく素早く卵を生み付けたり、またヒナが
その巨大さにもかかわらず育ての親を欺き続けるには相当の知恵と演技が
必要とされる筈です。


それだけの能力があれば自分で育てればよさそうなものですが、長年かけて培われた
カッコーの文化ということになるのでしょうか。
ちなみにカッコーの親鳥は7月にはさっさと南へ帰るそうです。

私が聞いたのは南への帰り支度中のカッコーの鳴き声だったのでしょうか。

ゴルフでも托卵のような手段で上手くなる方法はないものでしょうかね。

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